Opera house

時々シドニーの風景を見ながら、九州のど田舎が懐かしくなるのだ

私の大好きなサーキュラキー、オペラハウスは私のパワースポット。

でも、この景色を見て本当に幸せだと思えるようになるまでに、どれくらい長い時間がかかっただろう。

本当につい最近まで、私はワーキングホリデーでオーストラリアに来たことを引きずってたんだと気がついた。

そこから私の人生が180度変わり、今こうしてシドニーで暮らしているのだから。

 

今でもあの時の選択が正しかったのかは分からない。

でもきっと、どっちを選んでも引きずってたのではないかと思う。

とにかく日本に帰るのが遅すぎた。

 

2012年、日本に置いて来た私の荷物がすべて消滅して、自分の目で見ても信じられなかった。

記憶の中ではこんなにもはっきりとあの部屋が思い出せるのに、何度見ても目の前には違う建物が建っているだけだった。

でもそれが私が選んだ道。

日本はキッパリあきらめなさい、もう帰ってくる理由はなくなったのだから。そう言われた気がした。

3年くらいは立ち直れなかったけど、それでももうとっくに終わったことだと思ってた。

 

Opera house

サーキュラキー。

あれからシドニーも世の中もずいぶんと変わって来たと思うけど、私の好きなオペラハウスやハーバーブリッジは変わらない。

だけど今夜ここを歩いていたら、ちょっとほろ苦い複雑な気持ちも蘇ってきた。

ああ、私はいつもこうだな。

でもここまで何とか生きて来れたのは、パートナーがいつもそばにいてくれたから。

仕事で環境が変わっても、友達が変わっても、彼だけはいつも私のそばにいた。

そう思ったら目が潤んで泣きそうになったので、オペラハウスの前に座って、これを書いている。

オペラハウスの前だよ。贅沢だよね。