2017年にこのブログを始めてから10月で3年経過しました。
立ち上げた時から私の中にあるブログの方向性はぶれてていなくて、最初に見ていたビジョンに少しだけ届き始めたかな?と感じています。
最近は「ブログ=稼ぐ」という謎の風潮がありますが、この3年、たくさんの新人ブロガーさんが参入して、そしていつの間にか消えていくのを見てきました。そして私はというと、お金を稼ぐという意味では成果はさっぱりです。
でも、それなのに私のようにワードプレスで3年の間ガッツリ定期的に記事を更新を続けている、という人はまあまあレアな部類に入るのではないかと思っています。
そんな私が得た成果を踏まえて、なぜ書くモチベーションが下がらないのかと、ブログをやる価値はお金だけではないでしょ?という話をしたいと思います。
これまでブログに触れて来て
このブログ『Down Under オーストラリア』は、オーストラリアに特化した雑記ブログというスタンスで運営しています。
ちなみに、他にもサイトをあと4つくらい持ってますが、今回話すのは、このオーストラリアのメインブログについての話です。
現在このブログの記事数は525 (下書き465)、余暇時間がたくさんあるわりには少ない記事数かもしれません。
まあ、スピード命という人とは正反対の効率の悪い書き方してますし、長距離走はずっと全速力で走っていると、息切れするのでこのペースがちょうど良いです。
それに私は気の済むまで時間をかけたいタイプで、それが楽しくてやっているので気にしてません。でも、ロングテールの記事も多いので3年ずっと検索上位にいる記事もいくつかあり、地味に検索されています。
…で、この流れだと大概は「それで、いくら稼いでるの?」という流れになりそうですが、その前に言わせてください。
ブログのメリットは稼ぐ事だけなんですか??と。
負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、そうではないです。
楽しくやっている人まで巻き込まないで欲しい
最近、稼ぐのが目的でブログを始める人が多い印象を受けますが、自称インフルエンサーみたいな人の煽りを間に受けて夢を見過ぎない方が良いのではないでしょうか?
こんなことを言うと新しい海外ブロガーさんのやる気を削ぐと思われそうですが、この記事で言いたい事はむしろその逆で、私は海外ブロガーさんを応援したい側です。
私も一応ブログに必要な SEO やキーワード選定なども勉強して来ました。
でも3年やって来て個人的に思うのは、海外生活ジャンルの情報ブログはライバルが多くて、稼ぐ事ばかり考えていたら難しいだろうなあという事です。エージェントや旅行会社の企業サイトが強いですし、留学系はライバルもいっぱいいますからね。
でも、だから?
そもそも、かつてのブログはただの個人日記的存在でした。
それなのに、なんで稼ぐ事だけに目を向けて、収益や PV の数で自己肯定感まで上げ下げしちゃう人が多いのでしょうか?
そしてなぜ、ただ楽しんでブログを運営してる人が肩身狭い思いをしないといけないんだろう…?
最近のブログブームに巻き込まれて、いつも複雑な気持ちになってます。
と、前置きが長くなりましたが、こういうマインドでブログを運営して来た私の結果は、こんな感じです。
私がこのブログに3年間取り組んできた結果
この3年間毎日毎日飽きもせず1日数時間、多い時は1日中作業をする生活をして来て、2020年の1月で400記事を達成。5月で450記事を超え、2020年11月現在は525記事。
そんな私のブログ、PV はだいたい1日500〜1000、収益はアドセンスだけなので月$20〜$40です。
少なくてびっくりでしょう? (笑)
私の場合、日本の銀行口座がないのも大きいかもしれません。
日本のアフィリエイトには登録してますが売り上げはギフトバウチャー支給ですし、アフィリエイト会社 (ASP) からクローズド案件のお声掛けもいただいた事もありますが、口座がないのでお断りするしかありません。
稼ぎたい人は個人ブログを運営するのと同時にライター業で稼ぐ人も多く、私にもどうかと勧めてくれた人もいました。
でも私はどうしても、人の媒体のために文章書くくらいなら、少しでも自分の記事を増やしたいと思ってしまうんですよね。
何しろ、あんなにお出掛けが大好きだった私が、ブログを始めてからは出掛けても出先で「あー、ブログ書きたい」と思ってしまうので、すっかり引きこもりになったくらいなんです。
ちなみに、ドメインパワーを https://www.ispr.net/ で調べてみたら、23.1でした。ドメイン価値は¥4,094ですって。値段はともかく、継続は力なり。同じトピックなら、ドメインパワーで新人ブロガーさんよりは少しは記事が上がりやすいです。
とはいえ、ブロガーさん同士で競争するのではなく、仲良くやっていきたいと思ってます。
その他の成果
ブログを始めた1年目くらいには、旅行会社さんのサイトに私のブログを掲載したいというお声掛けをもらいました。
2年目にはオーストラリアの大学に通っていた人から「日本のクイズ番組でオーストラリアジャンルに出演するのですが、Eriさんのブログがとても参考になりました」という嬉しいメッセージもいただき、最高の褒め言葉だと思いました。
だんだん他のブロガーさん同士での交流が出来たり、コメントをいただいたりする事もちょこちょこと増えて来て、嬉しく思ってます。
他にはブロガーさん (知ってる人・知らない人両方) に記事を引用してもらったり、たまにどっかのサイトにしれっと内容パクられたり、読んでくれた人からお礼のコメントをもらったり、じわじわ知られるようにはなって来てるのかなと。
そして、今年はブログをやっていたおかげで日本のテレビを視聴出来るようになったり、みんなのランキングからオーストラリアの公認ユーザーにとお声掛けいただいたりしました。
この公認ユーザーは、運営側がそのジャンルに深い知識を持っていると判断した人に声を掛けているらしく、私はまさにそれを目指しているのでめちゃくちゃ嬉しかったです。(まだまだですし、一銭にもなりませんが)
「えー、でもそれくらいの成果だけで、よくモチベーションが保てるよね」と思うかもしれませんが、違うんです!
ブログを書くメリットはこんなにあるよ!
私はブログを書くのは大好きですが、それでも記事を書くのはとても面倒くさい作業だといつも思います。
まっさらの状態から「これいつ終わるんだろう…」と気が遠くなる事も珍しくないです。でも、書き上がった時の満足感が快感になってまた書く、みたいな。ずっとそれの繰り返し。
でも、ブログは書けばメリットがあり過ぎるとも思ってます。
そんな理由を箇条書きにしてみました。
- 記録やメモ代わりになって便利
本当にこれ。自分の記事なのでどこに何が書いているか知っているので、パッと調べられて便利。更に、後で分かったインフォメーションもこまめに付け足しておけば、最強の情報源になったりします。 - 人に説明するのが楽
ワーホリの人たちと働いてた頃はメンバーが入れ替わり立ち替わりだったので、オーストラリアの事について何度も何度も同じ話をしていた経験があります。それを写真付きの記事にしておけば、それを読んだらすぐ分かるので便利だと思いました。カフェの情報とかも。 - 気持ちや情報が整理出来たり、思わぬ気付きがある
文章を書いているうちに気持ちが整理されてスッキリしていたり書きながら「ああ、そういう事か…」と気付くというのは、よくある事ですよね。アクセスの有無に関わらず、人様の目に触れる可能性があるというのもミソです。 - 知識が増えて世界が広がる
- 書く事で記憶が脳に定着する
- 発表の場があると思えば真剣に調べる
- 否応なしに自分で考える機会が与えられる
- 英語が情報源だと普段は使わない単語を覚える
記事を書くという事は、アウトプットの倍の量をインプットしないといけないという事です。調べてみると、知っているつもりだった事も実は知らない事がたくさんあったというのもよくある事で、調べながら「ヘー‼︎」と声が出てしまったり。どんどん気になる情報が掘り出されて来て、ひとつ知るとまた他の情報も知りたくなってしまってエンドレス。もともと自分の興味ある事から派生してるので楽しいし、だんだんと詳しくなっていきます。
- 行動のモチベーションになる
もうシドニーも行き尽くしてしまったなーと思っていた私ですが、記事に書くとなるともう一度行きたくなります。それに更に深く突っ込んで知ろうとするので、新鮮な気持ちを取り戻しました。そういう面でもブログに感謝してます。 - 自分は何が好きで、何に興味があるのか分かる
これはそのままですね。多分アクセス来るんだろうなあと分かっても、興味がない事や楽しくない事は書きません。 - 考えや気持ちを表現する事で、共感者を得られる
昔、私がアメブロを始めるきっかけになったセラピストさんが言ってたのですが、彼女はブログ発信を始め、自分の考えや気持ちを表現する事で、ある程度自分の事を知って好きだと思ってくれるお客さんが来るようになったそうです。逆に合わないお客さんは来なくなったと。自分を表現する事で合う人は寄って来てくれるし、合わない人は勝手に離れていく良い例だと思います。 - 欲しい情報が勝手に集まってくる
共感者を得られるというのに似ているのですが、オーストラリアの旅行や文化などをテーマにブログを書いていると、周りの人から進んで私に情報をくれたり、何かと協力してくれる事が増えました。それに、記事を書くにあたってリサーチをかけるので、個人・企業に関わらず、便利なサイトを見付けて「ラッキー」と思う事がよくあります。 - 情報をシェアする事で感謝される事がある
純粋に「ありがとう」と言われると嬉しいですよね。こちらこそありがとうという気分になります。 - ブログを通じて出会いがある
これは本当で、そもそもブログを始めなかったらツイッターをやってない可能性もあり、実際に会った事はなくてもツイッター上で助けられたり情報シェアしてもらったり、本当にやってて良かったなあと思います。ただし、ブログ仲間募集というやつは私は意味が分からなくて、不特定多数にわざわざ「こんなに稼ぎました」と人に公表する人に対してちょっと引いてます。(だって、現実世界で自分の給料を公表する人っている?) あと、ブログ仲間と励ましあったり感謝されたりしないと書くモチベーションが上がらないという意見は賛同しかねます。それでも、私と同じようにブログ書いてる人には親近感。 - 後から見直すと、自分の考えや見解の変化、成長を感じられる
大人になってから客観的に自分の成長を感じられる機会は少ないのではないでしょうか。よく自分が過去に書いた記事を読み返して「え⁉︎ 私ってこんな恥ずかしい記事書いてたの⁉︎」と思うのはブログを書いてる人あるあるですが、逆に言えばそれだけ成長したという事。ブログは自分の成長を可視化しやすいツールだと思います。それに、同じ生活をしていると思っていても、数年前はこんな風に感じてたんだなあ、と変化に気付く事も。 - 何かを生み出す作業が単純に楽しい
何だかんだ言っても、私の場合は何かを創造するのが楽しいという事に要約される気がします。ブログは私にとって最高の娯楽なのかもしれません (笑) もしくは生きがいにも通じるもの。よく寝食を忘れそうにもなりますが、一応パートナーがいる身ので、そうはいきませんけど。
まだあるかもしれませんが、とりあえずこれくらい。プラスお小遣い稼ぎが出来るなら、悪くない話ではないでしょうか。
まあ、これは私の場合で、ブログに使っても良いと思える時間や労力は人によって違いますから、自分の生活や費用などと天秤にかけて調整すると良いと思います。
私は無料ブログも併用して使い分けてますが、無料ブログだけでも全然ありですしね。
とりあえず海外生活ジャンルは特に、稼ごうと思ったらものすごく戦略や努力などが必要なのではないでしょうか。
最近ではインフルエンサーの影響で「コツコツ続ければきっと…!」と夢見る人も結構いるようですが、「毎日更新‼︎」と手段と目的が逆転してる気がする人を多く見掛けますし、最初からビュンビュン勢い良く飛ばして途中で燃え尽きて消えていく人もたくさんいます。
だから、自分の考え方を持っておく事やペース配分を考えるのは大事ですね。
長く続けるコツは「無理をしない」事
私は一度もブログをやめようと思った事はなく、一時的な気分の上がり下がりを除けば書くモチベーションが下がった事はほぼありません。まあ、書きたい事があり過ぎて定期的に頭が爆発はしてますが (笑)
それは多分1年や2年という目先の事を目標にしていないからで、最近頻繁に行われるグーグルアップデート (アルゴリズム変更による順位変動) で PV が半減した事も何度かありましたが、そんな事くらいでいちいち落ち込んでいられないと思って書き続けました。
そもそも私がお金払って得たブログスペースなのに、なぜ運営の仕方を制限したりルールで縛られたりしないといけないの?という考えで運営してます。
ブログ自体で稼ぐに重点を置いていたら色んな事に縛られて自由に書けませんし、「読者の知りたい事だけを書く」のもほどほどにしたいものです。
自由に書いて来たからこそ3年経ってもいつまで楽しく新鮮な気持ちで更新が続けられた、これが全てです。でなければ、私はブログをする意味がありませんから。
動画はちょっと畑違いですが、メンタル的には通じるものがすごくあります。なぜ多くの人が1年もブログを続けられないのか…。(ま、別にそれが悪いとかじゃないですよ)
私は常々思ってるんですけど、オーストラリアについて書いた日本語サイトって表面的にサラッと書いているだけというのが多数ですよね。おそらく書いてる本人もコピーしただけでよく理解してないんじゃないかなあと思うものもよくありますし、それならまだしも、間違った情報を写し合うので伝言ゲームのように拡散されてるのを発見する事も。
なので、引用でもパクリでも、もう一歩踏み込んだオーストラリアへの理解が広まるなら、たとえ検索ボリュームは少なくても詳しい情報をネット上に落としておくのは必要かなあと思ってます。(自分の記事が絶対正しいとは思ってないので、間違ってたら指摘してください)
それに、未だに私の欲しいオーストラリア関連情報が検索しても出てこない事が多いので、自分で書いてるという感じ。なので、検索ボリュームとか気にしてられませんし、ライバルチェックやリサーチは絶対しますが、キーワード選定とか SEO 対策とかはほどほどに、という感じ。
あとは記録的な意味の記事もありますね。いーじゃん、私の媒体なんだから。
でも、来てくれた人になるべく読みやすいようにと試行錯誤して心を砕いてるのは同じですよ。
でも、検索ボリュームは少ない記事でも、誰も書いてないからちょこちょこアクセスが来てたりするので、そういう記事を大量に書けばワンチャンいける可能性はあるかもしれませんね?(テキトー)
ブログを開設したばかりの人はこれをしておくと良いですよ!
とりあえず分かったのは、400記事を超えてくると記事のメンテナンスが大変な事。
新しい記事を書く事に注目がいきがちなんですが、記事は書いたら終わりではありません。(日記は別)
一度書いた記事も情報が古くなったり追加情報が増えたりするので、リライトする事で生き返ります。そうやって定期的にメンテナンスする事で少しずつブログパワーも上がっていきます。
まあ、400記事超えたあたりから1記事書くたびに関連する過去記事がたくさん出てきて、昔書いた記事の文章が恥ずかし過ぎて内部リンクさせる前に大幅リライトという事もしょっちゅうで、最近はそちらに多く時間を取られて、多少新規の記事作成に手が回りにくくなってきました。
それに、「ああ、ブログを立ち上げた初期の段階でやっておけば、こんなに苦労しなかったのに…」と思う事もたくさんあって。
特に最近新しいブログテーマ (ブログのテンプレート) を500記事超えてから変更したので、デザイン崩れが起こっていて修正が大変です。
最初に使っていた無料テーマの『Lion Blog』が優秀過ぎて、お金出してまで欲しい有料テーマがなかなか見付からなかったんですよねえ。
結局、2018年10月にリリースされた『The Thor』を導入したのは今年に入ってからで、同じ会社のテーマの移行なのでデザイン崩れは少ない方だと思いますが、それでも全記事修正が必要、カテゴリー分けも一からやり直しです。
- ブログテーマの変更はなるべく記事数が少ないうちに
- 画像は代替テキストやタイトルを付けた方が良いし、画像の圧縮も忘れずに
- SSL化も早めに
- 記事メンテナンス、カテゴリーやタグ分けもこまめに
だから、最初のうちからこれをしてると、後が楽ですよ〜!
おわりに
この「Down Under オーストラリア」はオーストラリア専門ブログなので、ブログ論のような記事はあまり書きたくなかったのですが、最近ますます海外留学生や在住者のブロガーさんが増えているので、ギリ「オーストラリアジャンル」かなあ…と思って書いてみました。
私もそりゃあ最初はあわよくば…とか思いましたが、これが現実ですね。もちろん稼げたら嬉しいですが、お金は手段であって目的ではないので、必要以上の無理はしません。
「仕事もせずに良い身分ねー」と思う人もいると思いますが、2018年頃までは私もガッツリ働かないと生活が苦しいくらいだったんですよ。でも、ちょうど「ブログをもっと書く時間が欲しい」と思った同時期にうちにパートナーの会社がものすごく順調に回るようになったんで、思い切って仕事を辞めました。こういうタイミングってあると思うんですよね。
でもまあ、そろそろブログ以外の何か始めても良いかなあ…と少しずつ思い始めてはいます。ブログはその足掛かりのひとつだったのかなあなんて。そんな楽な気持ちで運営しても良いのではないでしょうか。
もちろんこれからもブログは続けます!まだたった3年ですから。