ホームスティも語学学校も少しずつ慣れて、ケアンズの町の様子もだんだん分かってきた2006年6月の中旬頃、そろそろ家と仕事を探さないとまずいなと思い始めました。
前回の記事はこちら。
→ ホストファミリーと怒涛の1日目
→ オーストラリアの習慣に馴染もうと頑張る日々
→ 初めての語学学校@オーストラリア
→ 日本と違う事ばかり
もうすぐ学校とホームスティが終わってしまう…。
こういう時は、市内にあるオーキドプラザという所へ出かけます。
この建物、一階(グランドフロア)はお土産屋さんやカフェですが、上の階は日本の旅行代理店などが複数入っていて、Nave Tourさんとかのガラスの壁に家や仕事の募集の張り紙がたくさん貼られているんです。(今もかな?)
ワーホリたちがいつもたくさん集まって来る場所です。
Orchid Plaza
58 Lake St, Cairns, Queensland 4870
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私は最初この場所の事を知らなかったんですが、持つべきものはやっぱり日本人の友達、彼女たちに教えてもらいました。
彼女たちのエージェントはケアンズにも事務所があり、現地の情報をしっかりとオリエンテーションしてくれるので、何かと情報を知っていて助かりました。
何しろ私、最初はスーパーマーケットの場所さえ分からず、すごく小さなケアンズの街中でも迷子になってたような人でしたから(*´Д`*)
そこに貼られている張り紙にも色んなものがあります。
手書きのもあれば、きちんとタイプされてるもの、写真が付いていたり電話番号の所に切れ目が入っていて、連絡したい人がちぎって持って帰れるもの…。
ひとつひとつチェックしながら、めぼしい所を探していきます。
とりあえず、仕事よりも住む場所が先。
なるべくシティに近い所を探しながら、レント(家賃)の値段を見比べます。
“シェアハウスに住む” というのは、オーストラリアに来て私がやりたかった事のひとつでした。
知らない人同士がひとつ屋根の下に住むシェアハウスは、すごく自由な感じがして憧れてたんです。
私の父親は、ガチガチのクソ真面目な人で、私が友人宅に泊まる事すら良い顔しない人でしたので、余計に憧れてたのかもしれません。
知らない人同士が一緒に住むなんて、しかも違う国の人たちと!
父のような昔の人が聞いたら卒倒するか、顔を真っ赤にして怒るかもしれません(笑)
家をシェアすると言っても、ケアンズならシドニーと違って普通に個室(オウンルーム)が借りれるので、全然プライベートも確保出来るし何の問題なし!! と思ってました。
普通はキッチンやシャワー、リビングルームなどは共同、いつも誰かが家にいるなんて、すごく楽しそうでワクワクしました。
さあ、どうか良いシェアハウスが見つかりますように!!
ちなみに10年前のケアンズの部屋の相場はだいたい週$80〜$90くらいで、周りの友達もだいたいみんなそれくらいの値段で借りてました。
ひとり学校に社長の娘でお金持ちとか言う子がいて、週$120の部屋を借りてましたが、周りのみんなは「何でわざわざそんなに払ってるの〜?」という反応だったのを覚えています。
2017年現在の相場はだいたい平均$110くらいなんだそうです。
あ、でも当時は$1=¥105前後だったのに対して、今は$1=¥85前後なので、日本円に換算するとそんなに変わらないですね。
どちらにしてもその値段で個室が借りれるなんて、シドニーではあり得ない、夢のような安さです。
さて、張り紙の電話番号に、緊張しながら電話をかけまくります…。
「Hello? I’m looking for a Shared house….」
初心者の英語丸出しながらも、何件も何件も、毎日毎日かけました。
ケアンズのオーストラリア人は、基本的に日本人は英語をしゃべれないと思っているので、ちょっとくらい変な英語でも全然いけます。
少し英語でしゃべろうものなら、「あなた、英語しゃべるのね!すごく上手よ!」と大げさに褒められたりします。何度もそんな事がありました。
実際は全然上手じゃなくて、それは後にケアンズを出た時に思い知らされるんですが、まあとにかく部屋探しの時は事足りました。
「Sorry, already found.」
「It’s taken.」
「Gone.」
「Not available anymore!」
…でも、肝心の良い返事がなかなかもらえません。
「へえ〜、英語にも色んな言い方があるんだねえ!」
と私の話を聞いていた友人がのんきにそう言いましたが、今はそんな事に感心してる場合ではありません(⌒-⌒; )
あまりにも見つからなくて、本当に焦りました。
こんなに苦戦したのには、理由があるんです。
あ 〜私、オーストラリアに来る時期を完全に間違えたみたいです!!
説明しましょう。
あのですね、つまり他の人たちと探す時期がかぶりまくっちゃったんですよ。
おそらくこの時期は部屋や仕事を探すのには、一年で一番大変な時期だったんです!
まずですね、日本人はキリよく4月にワーホリでオーストラリアに来る人が多いです。
本当は私も4月に来たかったんですけど、アルバイト先の都合で5月の終わりになってしまったんです。それがそもそもの失敗でした。
その時、私の通ってた語学学校にいる日本人のほとんどは、あるエージェントに所属していたと記憶しています。結構な人数です。
そのエージェントは語学学校は最低でも3ヶ月行った方が良いと勧めるらしく、だいたいの日本人がその通り3ヶ月通います。
その子たちが4月から3ヶ月語学学校に行って、6月終わりには卒業しますよね。
みんな部屋と仕事を探し始めるので、めちゃくちゃ私のタイミングとかぶるんです!
しかもその前年に導入されたセカンドワーキングホリデービザの影響で、セカンドビザを取りたい人はケアンズにいないとサポート出来ないとエージェントからお達しが出てたそうです。(多分始まったばかりの制度でビザ申請に必要なファーム開拓がまだあまり出来てなかったんでしょう。)
という事は、他の都市を考えていた人たちもセカンドが取りたい為にケアンズに来てるという事ですよね。
更に今まで南の方の都市でワーホリしてた人たちが、冬に入って寒くなるので、暖かさを求めてケアンズに北上して来るのだとか。
つまり6月後半のケアンズは家と仕事探しの争奪戦ですよ!!
あああああ〜!やってしまった〜!!
わざわざこの大変な時期に当たるように来てしまったよ〜!!
早く見つけなきゃ…と気だけは焦りますが、なかなか見つかりません。
きっとシティから少し離れてる所だったり、多少レントが高い所とかでも妥協すればもっと早く見つかったのでしょうが、そこは譲れないと思いました。
シティで仕事を探すつもりでしたし、自転車やバスで通うのは気がすすみませんでした。
シェアハウス自体はシティにたくさんあるのだから、きっと希望してるような所が見つかるはず…。
という事で、1〜2週間毎日オーキドプラザ通いです。
何十件目でしょうか。最後の最後でついに「私、来週部屋を出るので、来週から入れる人を探してます。一度インスペクション(見学)に来てください。」という前向きな返事をもらいました!日本人の女の子でした。
ちょうど私も次の週から入れる部屋を探して焦っていたので、なんてグットタイミング!
結局は部屋探しも仕事もタイミングなんですよね。
ええ、ええ、もちろん行きますとも、行きますとも!!
行ってみた部屋は、 “ケアンズセントラル(通称 ケアセン)” というショッピングセンターの裏手でシティのど真ん中!
部屋は畳1〜2畳くらいの小さな部屋でしたが、週$80だし生活するにはその広さで充分です。いや、住む場所が見つかっただけでもありがたい。
部屋探しをする時は、本当は何件か見てから決めた方が良いと言われるんですが、今はそんな悠長な事は言ってられません。
他の人に取られる前に、即契約しました。
バンザイ、ギリギリセーフで住むとこゲット!! やったあ!!\( ˆoˆ )/
この時はまだ、この後どんな生活が待っているのか知るよしもなかったんです。
続く。ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3