“国際恋愛” というトピックは色々と燃えやすいようで、2年ほどの Twitter 歴の中でも何度か定期的に炎上のようなものが起こっている印象があります。
主な原因は「外国人と付き合いたいとか言う、人種を限定して好きになるってどうなの?」「そういう人に限って外国=白人なんでしょ」「外国人の彼を自慢している人は苦手」などをつぶやく人がいるからですね。
んー、まあ人それぞれですし「ふーん、そんな風に思う人もいるんだー」くらいで流せれば良いかなと最近思ってるんですけど、国際恋愛カテゴリーに該当する人が多い分、反応する人が多いんでしょう。
そもそも主語が大き過ぎるよね
Twitter はびっくりするくらい広く拡散されてしまうツールですから “国際恋愛” は海外アカウントにとって身近な分、話がどんどん大きく広がってしまいがちです。
別に特定人物に向けてツイートしていないのに、読んだ人は「もしかして私の事⁉︎」と思ってしまうのが Twitter マジック。
でも、対立している意見をよく読んでみたら、ぶっちゃけ両者は結局は同じ意見なんじゃないの?と思う事もよくありますけどね。と言うのも、もとのツイートの趣旨は置いていかれて、それぞれの意見がどんどんひとり歩きして盛り上がっているパターンがよくありますから。
「国籍でパートナーを決めたわけではない」「自慢しているのではなくて、同じ境遇の人と語りあいたいだけ」なんていうツイートがポコポコ生まれて、それを見てまた「そんなこと言う人がいるの⁉︎」と反応していくみたいな。
もともとのツイ主さんは、あなたのような人の事を指してるんじゃないと思いますよ?という人が反応してしまって、該当者は知らんぷりというのは、リアルな現実世界でもよくある現象です。
これ、国際恋愛に限った事ではないので、Twitter というのはそういう性質のツールなのでしょう。
それに、世の中には “オーストラリア” と書いているだけで「自慢していやらしい」と思う人もいるくらいですから、文字から何を感じるかはその人の問題でしょ。よく知らないのにイメージだけで好き勝手言う人は放置で良いと思います。
…とは言え、無視が最強の反撃とは言えど、反論したくなってしまうのも分かりますけどね‼︎
ちなみに私がアイコンにパートナーを載せているのは、単に私ひとりだと地味過ぎて冴えないのでパートナーキャラを付け足してみただけで、別に国際恋愛アッピールとかじゃありません (笑)
私も昔はわりと否定的でした
「せっかく海外に来たんだから日本人以外の人とも付き合ってみたい」という気持ちも分からなくないんですが、実は私も以前は「外国人彼氏が欲しい!」という人に対して否定派だったんですよ。
と言うのも “外国人” に変な憧れがある人は、私のパートナーがオーストラリア人というだけで「絶対カッコ良いですよね⁉︎」と決め付けて来たり「英語が上達して良いな〜」なんて見当違いな事を言われたり、あまり良い気分はしなかったからです。
それに “白人限定” で探している人は「私は日本人とは合わないから〜」と日本人をディスっている印象があり、あまり良いイメージを持っていませんでした。(ごめんなさい、あくまでも私の周りではです)
でも、別に外国人パートナー希望しても良いよね
考え方が変わったのは、ある人が「日本でも婚活する時に相手の条件を付けるわけで、それに外国人という条件が入っただけで、海外に来て探すのもそんなに変わらない」と言っていて、そう言われたらそうだなあ、と妙に納得したからです。
“人としてどうなの?” みたいな考えは嫌いですが、別に外国人パートナー希望しているだけなら何も問題はありませんし、余計なお世話ですよね。
まあ私個人としては、自分と違う国の人がパートナーだと分かり合えなくてきつい事もたくさんあるのにチャレンジャーだなあ…とは思いますけど、好みは人それぞれですからね。
それに、日本人じゃない人の方が合っている人も確かに存在しますし、なぜか◯◯人を引き寄せてしまうという人も興味深いです。
パートナービザは “ご縁” だと思ってるので、意図的に取ろうとするのはどうなんだろ…
「どうやったらオーストラリア人パートナーが見付かりますか?」と言う質問にも「縁があったら自然に見付かるんじゃない?」なんて答えてました。
私の今までの人生を振り返ってみても、オーストラリアに限らずパートナーを探していない時の方が良い人と巡り合えてるんですよね。
意欲的にパートナーを探してる人もいますが長続きしない人も多いので、それなら自分の生活を楽しんで過ごしていた方が会う人が見付かりやすいと思うんです。こんなんですみません。
だから「パートナー自慢してやな感じ」とか「パートナービザの人は楽にビザ取ったよね」などの国際恋愛批判に対して「国で相手を好きになったのではないです!(誰かと一緒にしないでください)」と否定したくはなる気持ちは分かります。
だいたい、色んな価値が混じり合ってるのに全部ひっくるめて “国際恋愛” カテゴリーに入っちゃってるので、ややこしくなるんですよね。
- 好きになった人がたまたま◯◯人
- もともと◯◯人が好きで、相手を見付けた
- ただパートナーをアクセサリーやビザ目的にしか見ていないと思われる人
まだあるかもしれませんが、この人たちがそれぞれの立場で主張し合うから平行線なのではないかと。
出身国で相手を好きになったのではないです⁉︎
そもそも、別にオーストラリアに残ろうと思ってなかった人が、パッと相手を見付けて結局オーストラリアに滞在するパターンもすごく多いので、批判されても「はあああああ?」と思う人も多いわけですよ。
「好きになった人がたまたま○○人だっただけなのに、そして同じ境遇の人を見付けて仲良くなりたいだけなのに、なぜ否定されないといけないの?」と。
オーストラリア人だから好きになったんじゃないけど、オーストラリア人の彼が好き
まあ、そんな風に思っていた私ですが、あるツイートを読んで気付きました。
この点で対立する左右両陣営ともに、日本人じゃないという一点に極端にこだわる。
つまりは似た者同士。実際好きなんて感情はもっとモヤっとしたスペクトラム上にあるんだからさ…わかるでしょ?
あとラテン系が好きとかフランス男に目がないとかはわりと世界共通ですから!!!!!!
— ハニバニの国際恋愛・結婚@現場主義 (@honeybunnieshub) October 11, 2020
ああそうか、私は別にパートナーがオーストラリア人だから一緒になったわけではないものの、彼がオーストラリア人だから惹かれた部分も確かにあります。
あとこの場合、◯◯人と言うのを国籍とか外見で捉えているのか、育った環境で捉えているのかでも全然話が変わりますね。
両親が日本人や韓国人などでも、オーストラリアで育ったらオーストラリア人寄りの性格になるみたいな感じで、そういう意味では好きになった人はその国の要素を多く含んでますよね。
まあ、全ては「後から考えたら」という結果論なのですが。
うちのパートナーにはずっとそのままでいて欲しい
うちのパートナーの性格はオーストラリアの環境が育ててくれたといつも感じているので、実は内心「ここまで育ててくれたオーストラリア、ありがとう」と思ってるんです。
オーストラリアに来たばかりの頃、シワシワのおばあちゃんがビキニを着て肌を焼いていてカルチャーショックだった記憶がありますし、韓国人の女の子が「この国では太めの私でも気兼ねなくミニスカートがはけるから嬉しいわ」と言っていたのが印象的でした。
年齢や性別、外観など関係なく好きを物は好き!と言える環境があるって良いなあと思ってて、体の大きな50歳過ぎたうちのパートナーも、店員さんに嬉しそうに「パープルのウサギないの?これで4個目なんだけど」と聞くんですよ。
ウサギというのは、Ugg で売ってる本物の羊毛で出来たふわふわのウサギのぬいぐるみのキーホルダーの事なんですけど、うちのパートナーはお気に入りでたくさん持ってるんですよ。しかもそれ、自分のゴルフバッグにぶら下げるんです。
それがね、もうかわいくて。
うちのパートナー、一見体が大きくてごっついですが、あれで繊細で純粋なんです。
私も出会った頃は「えっ、良い歳した男性がこれを選ぶの⁉︎」とびっくりしましたし、「あーあ、良い歳の大人が10歳以上若い私と一緒にはしゃいじゃって」なんて思っていたのですが、それまで固定観念ガチガチで生きて来た私としては、そういうところを残して大人になったパートナーがすごく尊いもののように感じてしまうのです。
そのまま順調にかわいいおじいちゃんになってくれたら良いな、と思ってます。ー
好きじゃなかったらこんなに長く一緒にいないよ
とは言え、それは後になったから分かった事で、もちろんパートナーがオーストラリア人というのは関係なかったというか、「やっぱり一緒になるなら日本人が良いな」という結論に至った矢先だったので、むしろマイナスポイントでした。
それに、パートナーはかなり年上で太っちょで、ちょっとハゲてて。
出会った頃は人から「コイツ、オーストラリア人なら誰でも良いのかよ」と思われるんじゃないか…と思って、わざわざ他人のふりして離れて歩いてました (笑)
だって「人柄が好きなんです!」と言っても誰も信じてくれないような気がしたんですよ。だって、逆の立場だったら私だってそう思いますもん。
あっでも、これは彼が傷付くので秘密ですけどね‼︎
でも、育った国も年代も違いますし、趣味もあまり合わない私たちなのに、なぜかお互いずっと一緒にいたいと思う相手なんです。こういうのがソウルメイトというんでしょうか。
じゃなければきっと10年以上も一緒にいませんよ。
おわりに
いつも思うのですが、国際恋愛に限らず Twitter って結構みんなツイートに対してあーだこーだと自分の想いをぶつけて独自の理論展開をしていく人が多いじゃないですか。上っ面の言葉尻だけではなく、ツイ主がどういう意図と気持ちでツイートしているのかを汲み取ってそこから考えるくらいしないと一生平行線でしょうね。
まあ、在日日本人 vs 在外日本人とかビザの違いによる確執とか色々あって、国際恋愛ひとつとっても色々あるよなあ〜と。
とりあえず、言い出したらキリがないので本人たちが幸せならそれで良いのではないかと思います。